猫を去勢してみた:2.8万円の費用と手術後の行動変化の記録

cat-surgery-recovery 猫の健康・医療費
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2匹目のキジトラを引き取ったとき、最初にやることのひとつが避妊手術だった。

ちなみに1匹目の黒猫は保護団体から引き取った時点で去勢済みだったので、「自分で手術を手配する」は今回が初めてだった。「去勢って費用いくらくらい?」から調べ始めて、実際に術前検査・手術・術後観察までを経験した記録を書く。

猫の手術費用と術後の変化がどんなものかを知りたい人の参考になれば。

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去勢手術をいつやるかで迷った話

保護団体から引き取ったときの状況

キジトラを引き取ったのは職場の同僚から「里親を探している」と声をかけられたのがきっかけだった。引き取り時は生後4〜5ヶ月のメス猫で、まだ手術を受けていなかった。

保護した側の同僚からは「避妊手術は早めにやったほうがいい」という情報だけもらった。「早め」がいつかは具体的にわからなかったので、引き取ってすぐかかりつけの先生に相談した。

手術のタイミングをどう判断したか

先生に「いつごろがいいですか」と聞いたら、「初回発情前が理想で、だいたい生後6〜7ヶ月くらいが目安になることが多い」という話だった。農林水産省のペット動物の適正飼養に関する指針でも、不妊手術の推奨が明記されている。

引き取ったのが生後4〜5ヶ月だったので、そのまま約3ヶ月様子を見てから手術を予約した。発情の兆候が出る前に終わらせるのが、一般的によいとされているらしい。

迷ったのは「費用の準備ができているか」という点だった。引き取り直後は初期費用(フード・トイレ・用品)で出費が重なっていたので、少し月日を置いて費用を確保してから予約を入れた。

かかった費用の内訳

術前検査で想定外にかかった費用

「手術本体だけなら2万円くらいかな」と最初は思っていた。が、術前に検査が必要だとわかり、費用が膨らんだ。

手術前日に受けた術前検査の内訳:

  • 血液検査(麻酔をかけるための安全確認):約8,000円
  • 身体検査:約2,000円

術前検査だけで約10,000円かかった。これは想定外だった。

病院によっては術前検査を手術費用に含めているところもあるが、うちのかかりつけは別請求だった。「手術代だけ調べて費用を見積もっていた」人はここで想定外を感じると思う。

手術本体の費用と病院選びの話

手術本体の費用は、避妊手術(メス猫)で税込み18,000円だった。

術前検査と合わせた合計は約28,000円(2026年時点の費用。病院や地域によって変わる)。

去勢手術相場は一般的に15,000〜30,000円とされている。避妊手術(メス)は開腹手術のため去勢(オス)より費用が高めになることが多い。うちのケースは「中くらい」の範囲に収まった。

かかりつけ医で手術を受けると決めていた。初診の病院より、猫の状態を知っている先生のほうが安心感があった。費用の比較はしなかった。

自治体の助成金は使えたか

調べたら住んでいる自治体に「犬・猫の不妊去勢手術助成金」があった。東京都福祉局のペット関連情報でも、自治体ごとの助成制度案内がまとめられている。上限額は5,000円だった。

申請は「手術後に領収書を持参して窓口へ」という流れだったので、術後に手続きして5,000円の返還を受けた。

助成金の有無と金額は自治体によって全然違うので、「お住まいの自治体名 猫 去勢 助成金」で検索してみるといい。あるとないとでは地味に違う。

手術前後で変わったこと、変わらなかったこと

手術の前後で変化があったこと・なかったことを記録しておく。「避妊手術したら全部変わる」とは思っていなかったが、変わったことと変わらないことがはっきり分かれた。

行動面で感じた変化

避妊手術前のキジトラは、発情期に鳴き声が大きくなる時期があった。深夜に「フォォーン」という鳴き声で起こされることが2〜3回あった。

手術後はその鳴き声がなくなった。発情期の鳴き声はかなり特徴的なので、なくなったのは正直助かった。夜中に起こされなくなったのはわりと大きかった。

スプレー行動(マーキング)は、キジトラ(メス)には手術前から見られなかったので変化はなかった。これはオス猫特有の行動で、去勢することで抑えられる効果が大きいとされているが、うちは対象外だった。

ただし、一般的に言われているオス猫の去勢の場合、スプレー行動や大きな鳴き声が手術によって軽減・消失するケースが多いとされている。一人暮らしの賃貸では、マーキングの臭い・鳴き声による隣への影響を気にする人が多いと思うので、その観点では去勢・避妊の効果は大きい。

性格面で感じた変化

手術前後で落ち着きが増した気がする——が、「手術の効果」なのか「単純に月齢が進んで成猫になったから」なのかは、判断しにくい。

生後6〜7ヶ月の子猫が成猫になれば自然と落ち着くので、「手術で性格が変わった」と断言はできない。好奇心旺盛で引き出しを開けるのは相変わらずで、それも変わらない。

「手術したら性格が穏やかになる」という話はよく聞くが、個体差がある。過度な期待をしないほうがいいと思う。

変わらなかったこと

  • 食欲:手術前後で大きな変化なし。術後1〜2日は少し少なかったが、すぐ戻った
  • 遊び好き:相変わらずおもちゃに全力で食いついてくる
  • 懐き方:「手術を経験したから嫌われた」はなかった

体重増加については「去勢後は代謝が落ちるので太りやすくなる」という話は事前に聞いていた。実際に少しフードの量を調整することになった。

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一人暮らしで去勢手術をするときに気をつけたこと

手術当日、仕事をどう調整したか

手術当日は「朝に連れて行き、夕方に迎えに行く」という流れだった。日帰り手術で、入院はなし。

僕は在宅勤務の日に合わせて予約を入れた。午前中に病院に連れて行き、夕方に迎えに行った。一人暮らしなので、誰かに頼むことはできない。在宅日を使わないと、仕事の都合と病院の時間が合わない。

翌日も様子を見たかったので、連続した在宅勤務日(月〜火曜)の月曜日に手術を入れた。火曜は家で様子見ながら仕事できる日にした。

術後に一人で対応できたこと

術後の猫はエリザベスカラーをつけて帰ってくる。キジトラはこれをものすごく嫌がった。

帰ってきた直後は麻酔が残っていてぼんやりしていたが、3〜4時間後には動き回り始め、カラーに苛立ってぶつかりながら部屋を歩き回っていた。一人で見ながら「これは大丈夫なのか」と内心かなり焦った。

術後の対応については病院から指示を受けており、それに従った。何か気になることがあったときは病院に電話できた。「一人では判断できない」ことは、かかりつけに聞いたほうがいい。

カラーが外れるまでの約2週間、見守りカメラを追加で設置した。出社日にリモートで確認できて、「カラーに引っかかって転んでいる」などが気づけて助かった。

手術の費用、ペット保険は使えるのか

去勢・避妊手術の費用についてよく聞かれるのが「ペット保険で補償されるか」という点だ。

結論から言うと、多くのペット保険で去勢・避妊手術は補償対象外になっている。「予防目的の処置」として分類されることが多く、アニコム損保など国内主要各社でも一般的に補償外だ(2026年時点の情報。契約内容によって異なる場合があるため、加入している保険の約款を確認するのが確実)。

キジトラの手術費用は保険を使えなかったため、全額自己負担だった。「保険に入っているのになぜ」と感じる人も多いと思うが、去勢・避妊手術は「病気の治療」ではなく「予防的な処置」として扱われるのが一般的だ。

逆に言うと、「手術費用は自己負担になる前提で現金を用意しておく」という備えが必要になる。僕は猫の医療費積立の中から出した。

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まとめ

キジトラの避妊手術の体験から、費用と術後の変化を記録した。

  • 費用の総額は術前検査込みで約28,000円(病院・地域によって変わる。2026年時点の費用)
  • 術前検査が別請求で10,000円かかった点が、事前の想定より出費が増えたポイント
  • 発情期の鳴き声はなくなった。性格の変化は「成猫化によるものかどうか」判断しにくい
  • 一人暮らしで手術を手配するときは、在宅勤務日を使った日程調整が現実的

1匹目が引き取り時に去勢済みだったため「手術なし」で来られたが、2匹目では最初から自分で手配することになった。「思ったよりは大変じゃなかった」というのが実感だ。

保護猫を引き取るケースでは、引き取り前に去勢・避妊済みになっている猫もいれば、未手術のまま里親に渡されるケースもある。引き取る前に確認しておくと、手術のスケジューリングと費用の準備ができる。

うちは2匹目を迎えてすぐ先生に相談できたことで、「いつ・いくらかかるか」の見通しが立った。かかりつけ医がいると、こういう相談ができるのが改めて助かると感じた。


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