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キャットフードのコスパを「1kgあたり何円か」だけで判断していた時期がある。2年ほど前の話だ。結果、僕は安い大袋を買っては余らせ、食いつきが落ちれば別の銘柄に切り替え、気づいたら月ごとのフード代がバラバラになっていた。
この記事では、1年間のフード代を月ごとに記録して比較した5銘柄について、1日あたりのコスト・食いつき・保存のしやすさを軸に整理する。定期購入を試して解約した体験も含め、一人暮らしの男性である僕の目線で書いた。
この記事でわかること:
- 5銘柄を1日あたりのコストで並べた実数値
- 定期購入で月々の出費がどれだけ変わるか
- 一人暮らしで「大袋」を買うと何日で使い切れるか

結論:1年間のフード代は月平均8,000円だった
うちには猫が2匹いる。黒猫(7歳・去勢済み・体重4.2kg)とキジトラ(3歳・避妊済み・体重3.4kg)。2匹に与えるフードを1年間記録した結果、月平均8,000円前後に落ち着いた。
銘柄を切り替えた月は9,500円に跳ね上がり、定期購入を解約して都度買いに戻した月は7,200円まで下がった。月ごとに波があり、一定にはならなかった。
1匹あたりに換算すると月4,000円。1日あたりだと130円ちょっと。これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだが、「月3,000円で収まると思っていた」という飼い始め当初の見込みは完全に外れた。
コスパの評価軸:1日あたりのコストだけで選ぶと失敗する
単価だけでなく「食いつき」「保存性」も含めてコストを考える
1kgあたり300円のフードと1,000円のフードを比べると、後者は3倍以上高い。ただ、この比較には欠けている視点がある。
食いつきが悪いフードは、皿に残ったまま廃棄になる。食いつきが良すぎると食べすぎて体重が増え、のちのち療法食が必要になる。コスパの計算には「実際に体に入った量あたりの価格」と「将来の医療費リスク」を入れないと狂う。
うちの黒猫は3年前に膀胱炎を患い、治療費が約15万円かかった。その後フードを尿路ケア系に切り替えたところ、同じ症状は再発していない。「安いフードを長期間与えた場合に医療費がどう変わるか」は証明できないが、1日100円高いフードを1年続けても追加コストは36,500円だ。膀胱炎の治療費と比較すると、話が変わってくる。なお、農林水産省がペットフードの安全確保に関する情報を公開しており(農林水産省公式サイト)、ペットフードの成分基準についての基本的な考え方を確認できる。
一人暮らしでは大袋の酸化リスクに注意
飼い猫が1〜2匹の場合、大袋のフードを1ヶ月以内に使い切るのは難しい。
例として計算する。黒猫4.2kgに1日70g、キジトラ3.4kgに1日55g、合計125g/日。4kgの袋なら32日で使い切れる計算だ。ただし1袋に4kgのドライフードが入っている商品は少なく、2.2kgや3kgが標準サイズになる。2.2kgの袋だと17〜18日で消費できるため、酸化はあまり気にならない。
問題は「コスパのために」大袋を選んだとき。5kgや8kgの大袋はkg単価が安いが、40日以上かかる。酸化が進んだフードは食いつきが落ちるし、脂質の変質は健康リスクにもなる。
実際、1年前にコスコの大容量フードを買ったとき、3週間後に明らかに食べ方が遅くなった。残りを処分して新しい袋を開けたら戻った。その廃棄分だけで500円以上かかっている。
比較した5銘柄:選び方の基準と評価
評価は以下の3軸で行う。
- 1日あたりのコスト(2匹・合計125g/日で計算)
- 食いつき(与えた初日〜3日目の反応で評価)
- 保存性(袋の密封性・1ヶ月以内に使い切れるサイズか)

ピュリナワン(毛玉ケア成猫用):定番の安定感
1日あたりのコスト: 約74円(2.2kg・約1,936円 ÷ 17.6日分 × 2匹換算)
1年間のうち最もよく使った銘柄がピュリナワンだ。理由は単純で、Amazonの定期おトク便で5〜10%引きになり、在庫切れがなく、どこでも手に入る。食いつきは2匹ともまずまずで、「ものすごく食べる」という熱狂はないが「残す」ことがない。安定感がある。
ただ、カロリー密度がやや低めなのか、うちの黒猫は食後1時間ほどでまたごはんを要求することがあった。1日の給餌量を増やすと体重が増えてしまうので、当初の量を維持しつつ様子を見ていた。
2.2kgサイズなら17〜18日で使い切れる。酸化のリスクは低い。
ロイヤルカナン(インドアアダルト):1日コストを計算すると意外と高い
1日あたりのコスト: 約108円(4kg・約3,500円 ÷ 32日分)
動物病院でも推奨されることが多く、信頼性は高い。うちの獣医師も「ロイヤルカナンは安定している」という。食いつきは普通。食べないほどではないが、モグニャンに比べると明らかに反応が落ちる。
4kgの袋で3,500円程度。一見コスパが良さそうだが、125g/日だと32日分になる。Amazonで都度買いするとkg単価が高く、4kgを買っても1ヶ月以内に使いきれるのはぎりぎり。定期おトク便なら多少安くなる。
月コストは約3,200円。ピュリナワンよりも月1,000円以上高くなる計算だ。「獣医推奨ブランドを使い続けたい」というこだわりがあれば選択肢に入るが、純粋なコスパ目的なら他の選択肢が多い。
ヒルズ サイエンスダイエット(成猫用):獣医推奨のコスパ実態
1日あたりのコスト: 約86円(1.8kg・約2,300円 ÷ 14.4日分)
ロイヤルカナンと並ぶ「獣医推奨ブランド」として有名だが、1.8kgの袋が主流なので一人暮らしでも扱いやすい。14〜15日で使い切れる量なので、酸化はほぼ気にならない。
正直なところ、食いつきはロイヤルカナンとほぼ同じか、やや劣る印象だった。黒猫は2〜3日ほど皿の前でしばらく佇んでから食べ始めることがあった。別銘柄との切り替え直後はどのフードでも食いつきが落ちることがあるので、一概には言えないが。
成分表がシンプルで添加物が少ない点は好印象。「安全性が高くてシンプルなフードを選びたい」なら選択肢に入る。価格はやや高めで月約5,400円。公益社団法人日本獣医師会が紹介するペットの健康と栄養に関する基本情報の考え方に沿ったフード選びをしたい場合は、成分表の確認が出発点になる。
モグニャン:定期購入で逆転するコスパ
1日あたりのコスト: 約175円(1.5kg・5,266円 ÷ 12日分、2匹125g/日)
定期購入の場合: 約158円(初回50%OFF後は2回目以降10%OFF)
現在、うちの2匹のメインフードがモグニャンだ。コスパだけ見ると5銘柄の中で最も高い。それでも選んでいる理由は1つ。食いつきが段違いだったから。
モグニャンを初めて与えたとき、2匹がほぼ同時に皿に顔を突っ込んで5分以内に食べ切った。ピュリナワンだと1匹が10分かけて食べている横でもう1匹がその皿を覗き込むという展開が多かった。反応の差が明らかだった。
ただ、最初は定期購入を解約している。
初回50%OFFのキャンペーンにつられて申し込んだが、2回目の請求が5,266円で「思っていたより高い」と感じてその回で解約した。解約自体はWebで完結したが、入力項目が多くて15分くらいかかった。
その後、1ヶ月ほど別のフードに戻したが食いつきが落ちて結局モグニャンに戻した。今は「10%OFFの定期購入で1.5kgを2袋まとめ買い、約30日で消費」というルーティンに落ち着いている。月約9,200円(2匹分)。
カナガン(チキン):高単価でも食いつきが段違いだった
1日あたりのコスト: 約167円(1.5kg・5,038円 ÷ 12日分、2匹125g/日)
定期購入の場合: 約150円(10%OFF時)
モグニャンと並ぶプレミアムフード。チキン60%という高タンパクが特徴で、食いつきはモグニャンと同等かやや上だった。1ヶ月ほど試したが、2匹とも毎回皿を舐め回すレベルで食べていた。
ただ、こちらも定期購入を1回解約している。家計全体を見直したタイミングで「月2銘柄を同時に試す余裕はない」と判断して止めた。
カナガンの定期購入はモグニャンより解約がやや簡単だった印象がある。ちゃんと確認メールも来た。
今はモグニャンをメインにしつつ、ときどき気分転換でカナガンを1袋買う程度にしている。「食いつきのためにお金を使える、かつモグニャンより少し変化をつけたいとき」向けの銘柄だと思っている。
定期購入vs都度購入:月々いくら変わるか
2匹分(125g/日・月3,750g消費)で比較する。
| 銘柄 | 都度購入の月コスト(目安) | 定期購入の月コスト(目安) | 差額 |
|---|---|---|---|
| ピュリナワン | 約4,200円 | 約3,800円 | 約400円 |
| ロイヤルカナン | 約4,400円 | 約4,000円 | 約400円 |
| ヒルズ サイエンスダイエット | 約5,800円 | 約5,200円 | 約600円 |
| モグニャン | 約13,200円 | 約9,500円(10%OFF) | 約3,700円 |
| カナガン | 約12,600円 | 約9,100円(10%OFF) | 約3,500円 |
※2026年4月調査時点の参考値。価格変動あり。
モグニャン・カナガンは定期購入の効果が大きい。月あたり3,500〜3,700円の差は年間42,000〜44,000円になる。1年分の差額で猫の健康診断を2〜3回受けられる額だ。
一方でピュリナワンやロイヤルカナンは定期購入の割引幅が小さく、差額は月400〜600円にとどまる。「縛りが嫌なら都度買い」でもそれほど損はしない。
1年間使ってわかった「コスパが良い」の正しい定義

1年間記録して気づいたのは、「コスパが良い」という言葉に3つの意味があることだ。
1. 価格のコスパ:単純に安い。ピュリナワンがここに当たる。
2. 食いつきのコスパ:残さず全部食べる。フードを無駄にしない。モグニャン・カナガンはここが強い。
3. 医療費コスパ:良いフードを与えることで将来の病院代を減らせる可能性がある。これは数値化できないが、黒猫の膀胱炎再発がないことを考えると無視できない視点だ。
「コスパが良いフードを教えて」という問いに単純には答えられない理由がここにある。家計の許容額・猫の食いつき・健康状態によって最適解が変わる。
とはいえ、一人暮らしで月コストを抑えたいなら「ピュリナワン定期おトク便」は現実的な選択肢だ。月3,800〜4,200円で栄養バランスの取れたフードを続けられる。
健康リスクを考えてプレミアムフードを使いたいなら、「モグニャンかカナガンの定期購入」で月9,000〜10,000円。都度買いとの差額は年間4万円以上になるので、定期購入の仕組みを使わないと継続は難しい。
まとめ:今使っているフードとその理由
現在はモグニャンをメインにしている。
選んだ理由は食いつきと、2匹ともが「ごはん」の皿の前で待つようになったこと。以前のフードのときはキジトラが食欲のムラが激しく、半日食べないこともあった。モグニャンに変えてからほぼ安定して食べるようになった。
月コストは約9,200円。飼い始め当初の「月3,000円」という見込みの3倍以上だが、2匹いることと保険・消耗品込みでの家計管理を考えると、フード単体ではここが許容ラインだと判断した。
「今のフードでいいのか」と迷ったとき、1週間ほど別銘柄を試してみるのが一番早い。切り替え後の食いつきの変化は3日でだいたいわかる。
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