猫可 賃貸を探し始めて最初につまずいたのは、「ペット可で検索しても全然出てこない」という現実だった。
東京で1LDK・猫可・家賃12万以下で絞ると、条件を満たす物件がほぼなかった。しかも出てきた物件も、敷金2ヶ月上積みで実質15万以上になったり、「猫1匹まで」の制限があったり。
一人暮らし 審査の話でいうと、3件断られた。断られた理由もそれぞれで、「在宅が少ない」「単身では審査が厳しい」「猫の頭数が問題」と言われた。
4件目で通った。違ったのは「何を伝えたか」だ。
この記事でわかること
- 猫可賃貸の探し方と「相談可」物件を使った交渉のコツ
- 大家が審査で何を気にしているか(3つの本音)
- 実際に入居できた条件交渉の手順・伝え方

「猫可」で検索しても条件に合う物件が出てこない理由
ポータルサイトで「ペット可」に絞ると、そもそも選択肢が少ない。全賃貸物件の15〜20%程度しかペット可に設定されていない(2026年4月時点の各ポータルサイト掲載数より推定)。
しかも、「ペット可」の中には「犬猫可」と「小型犬のみ」「猫のみ」など条件がバラバラで、詳細を確認しないと意味がない。
ペット可物件の実態:猫と犬が同じ扱いになっている問題
「ペット可」で表示された物件に問い合わせると、「猫は規約上お断りしています」と言われることがある。ペット可=犬可、というケースが少なくない。
これはかなり非効率で、「ペット相談可」と書かれている物件のほうが実は猫を迎えやすいことがある。「相談可」は交渉の余地があるということで、条件を整理して伝えることで許可が出るケースがある。
最終的に入居できた物件も、「ペット相談可」の表記だった。
3件断られてから気づいた、大家が本当に気にしていること
審査で落ちてから、不動産屋に正直に聞いた。「何が問題だったのか」を。
猫可 賃貸 審査で落ちる理由はほぼ3つに絞られる
1. 退去時の原状回復費用への不安
大家が一番気にするのは、退去時に猫による傷・においがどこまで残るかだ。「猫を飼っていた部屋のクリーニングは高い」という認識が大家側にある。
これに対しては、「退去時のハウスクリーニング費用を事前に負担することに同意する」という意思を先に伝えることが有効だった。
2. 他の入居者へのにおい・鳴き声の影響
集合住宅の場合、においと鳴き声が他の住民への迷惑になるという懸念がある。
対策として伝えたのは「全自動猫トイレを使用していること(においが漏れにくい)」「猫は去勢済みで鳴き声が少なくなっていること」の2点だ。
3. 飼い主が単身であることへの不安
「単身者は転勤・転職で急に引っ越す可能性がある」「飼えなくなった時にどうするか不明」という懸念が出ることがある。
これには「連帯保証人の存在」と「何かあった時に猫を引き取れる家族・友人がいる」という情報を伝えた。
「相談可」物件こそが交渉の余地がある
「ペット相談可」と書かれた物件に問い合わせると、不動産屋が大家に条件を確認してくれる。「猫を飼いたいお客様がいます。去勢済み・全自動トイレあり・退去時クリーニング同意済みです」という形で話を通してくれた。
「ペット可」の物件に「実は猫もOKですか」と聞くより、「相談可」の物件に情報を整えて当たるほうが成功率が高かった。

実際に入居できた条件交渉の手順
4件目で入居できた流れを、順番に書く。
事前に準備した4つの書類・情報
- 猫の基本情報シート:種類(雑種黒猫)・性別(オス)・年齢・去勢の有無(去勢済み・証明書の写し)・頭数(1匹)
- 部屋での管理状況:全自動猫トイレ使用・ケージあり・在宅率(週3〜4日リモートワーク)
- 退去時の同意意思:退去時のハウスクリーニング費用を負担することに同意する旨
- 緊急時の対応:飼えなくなった場合に引き取れる家族の氏名・連絡先
書類の形式は問わない。箇条書きのメモで十分だった。
不動産屋への伝え方:「猫を飼いたい」ではなく「こういう状況です」
「猫可の物件を探しています」だけだと、物件を絞って出すだけになる。
効いたのは、「去勢済みの猫1匹で、全自動トイレ・ケージあり、退去時クリーニング同意済みです。こういう状況で相談可の物件はありますか」という伝え方だった。
大家の懸念をあらかじめ潰した状態で問い合わせることで、不動産屋が大家に「この条件なら問題ないと思いますが」と推薦しやすくなる。
交渉のタイミングは内見前か後か
結論から言うと、「内見前」に情報を整えて伝えておくほうがいい。
内見で「気に入りました」と言った後で「実は猫を飼いたいのですが」と言うと、大家への確認が後出しになる。最初から「猫がいる前提で内見できますか」という形で話を進めたほうが、無駄がない。
猫可 賃貸 一人暮らしで見落としがちな条件チェックリスト
物件が見つかったとして、内見でチェックすべきことがある。
- 玄関の構造:ドアを開けた瞬間に猫が飛び出せる構造だと脱走リスクが高い。玄関とリビングの間に仕切りを置けるかどうかを確認する
- 窓の位置と高さ:猫がよじ登れる高さの窓が多いと脱走リスクがある。網戸の強度も確認する
- 床の素材:フローリングは猫が滑りやすい。マットを敷く前提でよいが、床への傷のつきやすさを確認しておく
- 臭いの残り方:前の入居者がペットを飼っていた場合、においが残っていることがある。入居前のクリーニング状況を確認する
退去時の原状回復についての詳細はまた別の機会に書く予定だが、入居時に「どこまでが通常損耗でどこからが猫による損耗か」を確認しておくと、退去時のトラブルが減る。

まとめ:交渉は「お願い」ではなく「懸念の解消」として話す
猫可 賃貸の探し方でいちばん変わったのは、「猫を飼いたいのでOKな物件を探してほしい」という姿勢から、「大家の懸念をあらかじめ解消した状態で話を持ち込む」という姿勢に変えたことだった。
3件断られたのも、今思えば「何が懸念なのかを把握しないまま話を進めていたから」だと思う。
猫可賃貸は少ないが、交渉次第で「相談可」物件から入居できる可能性はある。情報を整えてから動くことで、探す時間も無駄な断られ方もぐっと減る。
物件が決まったら、次は迎える前の準備だ。
なお、ペット可賃貸における原状回復のルールについては、国土交通省が公表している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を一度読んでおくことを勧める。「ペット飼育による損耗はどこまで借主負担か」という基準が整理されており、入居時・退去時の交渉で根拠として使える。
また、猫可物件の物件検索はLIFULL HOME’Sの「ペット相談可」絞り込みが使いやすかった。「ペット可」と「ペット相談可」を分けて検索できる点が他のポータルサイトより実用的だ(※掲載状況は随時変動します)。
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