一人暮らしで猫は何匹まで飼える?1LDKで2匹試した正直レポート

猫の迎え方

2匹目を迎えるかどうか、6ヶ月悩んだ。

むぎを引き取って1年ちょっと。「1匹でも寂しそう」という話を友人から何度か言われて、保護団体に問い合わせを入れた。でも、1LDKで2匹が現実的かどうか、費用が倍になることへの不安が拭えなかった。

結論から言うと、2匹目を迎えた。今はそれが正解だったと思っている。ただ、「楽しいことしか書いていない記事」を読んで決めたなら、後悔していたと思う。この記事は、きれいごと抜きで書く。

この記事でわかること:

  • 1LDKで猫2匹のスペースの実態
  • 先住猫が慣れるまでにかかった実際の日数
  • 月額費用の変化(数字あり)
cat two cats living room apartment
Photo by Zhen Yao on Unsplash

2匹目を迎える前に聞いておきたかった現実

費用は単純に2倍では済まない理由

フードや砂は単純に倍になる。でも実際の出費はもう少し増える。

僕の場合の変化:

項目 1匹のとき 2匹になってから
フード 約2,200円/月 約4,500円/月
トイレ砂 約800円/月 約1,800円/月
消耗品(ウェットシート等) 約400円/月 約700円/月
動物病院(定期検診) 年1回・約8,000円 年2回分・約16,000円
ペットシッター(1泊) 約3,500円 約7,000円

月の固定費だけで見ると約4,500〜5,000円増えた。年間で約6万円。これは想定内だった。

想定外だったのはシッター費用。1匹のときは外泊を「まあ1日くらいなら」と判断していたが、2匹になってからはシッターを使わないと精神的に落ち着かなくなった。外泊1回で7,000円かかるようになり、旅行の計算が根本的に変わった。

1LDKで猫2匹に必要なスペースの目安

一般的に「猫1匹に1部屋あると理想」と言われる。アニコムの多頭飼い調査でも同様の目安が示されているが、1LDKなら2匹まで現実的という計算は、正直これは楽観的すぎる。

重要なのは「部屋の数」より「逃げ場があるか」だ。

先住猫のむぎが新入りを嫌がって引きこもりたいとき、1LDKには実質的な逃げ場が少ない。リビングにいたくなければ寝室しかない。そこも逃げ場が必要な場所なら、むぎは常に追い詰められた状態になる。

解決策として、キャットタワーの最上段や押し入れの一段(段ボールを置いただけ)が「むぎ専用の領地」になった。高さ方向に逃げ場を作ることで、平面の狭さを補える。

先住猫(むぎ)が2匹目を受け入れるまでの3ヶ月

最初の1週間:威嚇と隔離の連続

2匹目(コハクと名付けた、保護団体から生後10ヶ月で迎えた)を連れて帰った初日。

むぎの反応は、威嚇だった。シャーシャーという声を出して、コハクのキャリーから離れなかった。3日間は同じ部屋に入れず、段ボールで仕切りを作ってコハクを寝室、むぎをリビングに分離した。

食欲はむぎが少し落ちた。いつもは朝7時に完食するのに、4日間ほど残す日が続いた。臭いで存在を認識してから直接対面させるまでに1週間かけた。

正直なところ、「失敗したか」と思った日が3回あった。

3ヶ月後にようやく変わったこと

時系列でまとめる。

  • 1週間目:仕切り越しに臭いを嗅ぎ合うが威嚇あり
  • 2〜3週間目:同じ部屋に入れても1.5m以上の距離を保てるようになる
  • 1ヶ月目:むぎが同じ部屋で普通に眠れるようになる
  • 2ヶ月目:むぎがコハクを毛づくろいする場面が初めて出る
  • 3ヶ月目:同じソファの別の端で寝るようになる

今(2匹を迎えて8ヶ月)はほぼ毎日一緒に過ごしている。ただ、2匹の相性がよかったことも大きいと思う。コハクが比較的おとなしい性格で、むぎに強引に近づかなかったことが功を奏した。

相性が合わなかった場合どうなるか、それは体験していないのでわからない。猫同士の相性が合わない場合の対処法についてはさまざまな方法が知られているが、実際には個体差が大きくマニュアル通りにはいかないことも多い。

cat solo apartment living space
Photo by Odile on Unsplash

一人暮らし男性として感じたリアルなデメリット

病院・留守番・旅行への影響

病院について。
1匹のときは「様子を見ようか」で済んでいたことも、2匹いると比較ができるため「この子だけ食欲が落ちてる」という気づきが早くなる。これはメリットでもあるが、病院の回数は確実に増えた。年間でみると1匹時代より4〜5回多く通院している。アニコムの猫の医療費調査でも猫の年間医療費は数万円規模が一般的とされており、2匹になればその分が単純に増える(2026年4月調査時点)。

旅行について。
12ヶ月で外泊回数が0回になった。1匹時代は3ヶ月に1度くらい外泊していた。シッター費用を負担しても構わないが、予約の手間と2匹の状況を気にしながら旅行する精神的な重さが、出かける気持ちを削いだ。

地味に影響が大きかったのはここだ。

物件選びの選択肢が一気に狭まる

「猫可」から「猫2匹可」にするだけで、選択肢が体感で半分以下になる。次の引越しで実感した。東京23区内で1LDK・猫2匹可・予算内となると、内見できる物件が月に2〜3件しか出なかった。

1匹のときは選びやすかった。2匹はそれだけで条件がシビアになる。

それでも2匹にしてよかったと思う理由

これは一応書いておく。

正直に言うと、むぎとコハクが仲良くしているのを見ているときの満足感は、デメリットを全部ひっくるめても上回る。むぎが一人でいたときより明らかに活動的になった。よく走り回り、よく眠る。

あと、僕自身が「帰ったら2匹いる」という状態に強く依存していることに気づいた。1匹のときより確実に帰宅が楽しみになっている。これは数字で表せないが、生活の質として大きい。

ただ、これはコスト・旅行・手間のデメリットを許容できる人にとっての話だ。

two cats sleeping sofa apartment
Photo by Aleesha Wood on Unsplash

「1匹か2匹か」の判断基準を3つに絞る

ここを読んだ上で自分が2匹にすべきか判断してほしい。

1. 月6万円以上の追加コストを許容できるか(年間換算)
シッター・病院・フード込みで年6万円程度の増加は最低ラインとして見ておく。突発的な医療費は別途。

2. 旅行や外出が年に数回ある生活スタイルか
旅行が好きで外泊が生活の一部なら、2匹にすると明らかに制約が増える。シッター費用に抵抗がないなら解決するが、「ちょっとした外泊」の気軽さは失われる。

3. 先住猫の性格を把握しているか
むぎのように比較的おおらかな子なら相性問題は時間で解決しやすい。ストレスに弱い・縄張り意識が強い猫は、2匹目の導入リスクが高い。シェルターや保護団体に相談してから決めることをすすめる。

まとめ

1LDKで猫2匹は「できる」が、「楽ではない」。

費用は年6万円以上増え、旅行はしにくくなり、先住猫が慣れるまでの3ヶ月はそれなりにしんどい。それでも、今の僕には後悔はない。

「2匹にしたい」という気持ちが強くあるなら、デメリットを知った上で決めてほしい。「知らなかった」という後悔の方がつらいと思うから。


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